長野県北安曇郡小谷村
信州おたり民家応援団




ごあいさつ
小谷村の皆さまこんにちは

私たちは、小谷村を気に入ってしまった建築愛好家です。
普段は、京都の神社仏閣から、宮殿のような建物、デパートや古いオフィスビル、
テレビのロケに使われるような建物を見学したり、その設計者の事を調べるようなことをしてお ります。 何も面白くなさそうですが、よく考えてみると旅行の楽しみとして、故事来歴もある素晴ら しい建築や、自然環境と調和した建築に感嘆の声をあげたりすることも多いのではないで しょうか。

私たちの出会いは、そんな建築に興味がある人々が集うメーリングリストで知り合いまし た。電子メールの同報送受信機能を使って、参加者全員で楽しく語り合う場です。 ここで偶然に小谷村という歴史的な民家と自然の調和が素晴らしい村を知ったのです。 早速、隣村の伝統的建造物群地区や、小谷村の登録文化財などを見学させていただき ました。 また、その良好な歴史資産が有効に活用されていない現状も知ったのでした。

これはとても惜しい事です。 ほんの少し前までは、確かに古い木造や伝統的建造物は、管理維持、使い勝手、機能 不全、防災などの面で問題のある、粗大ゴミと思われた時期もありました。 すぐ出来て、手間をかけずに、明るく、清潔で、暑くも寒くもない家が望まれたのです。 しかし、近年、その粗大ゴミを歴史的資産として活用しうるような環境が徐々に整いつつ あります。 伝統を活かしつつも機能的にはさほど劣らずに様々な工夫も可能となってきています。 伝統やしきたりは発展のために打ち壊され、進歩こそ人々の幸せであることも確かです。 一方、守るべき伝統、伝えられるべきしきたりも確かにあるのだと思います。 特に、居住という生活環境は、伝えねばならない知恵、伝統が多いように思えます。 引き継がれてきた自分の育った環境を大事にする事は、二度と繰り返されない人生を 大切にし、かけがえのない個性や命を大切にすることに繋がるのではないでしょうか。

小谷村を「おたり」と読む事も知らない人間もおりましたが、失われては二度と戻らないで あろう歴史を刻んだ、人と自然の営みの蓄積である小谷村を訪れたとき、なんとかうまく 活用して頂けないだろうかと正直思ったものです。 長く住まわれ、ご苦労されてきた小谷の方々へ、これは僭越至極でもありましょう。 しかし、小谷村の景観は小谷の方々だけの宝だけではありません。 そんな宝を少しでも無理なく増やせるように、微力ながらも小谷の方々と一緒に考えて 行けたらと願っております。 現状の真実を何にも知らないのかもしれませんが、皆様の村へのその気持ちに免じて、 大目にみて頂けたら幸いです。

豊かで満足できる小谷の風土を育てること。 昔から小谷の「土」に親しまれている皆さんと、 どこからともしれず訪れる「風」のような我々が運んでくるものによって、 そんな優れた風土が生まれるのかもしれません。

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私たちは小谷村の豊かな自然と歴史的景観を応援しています。